目次
はじめに
2025年5月にオランダへ移住しました。30代、子ども2人(当時3歳・8歳)がいます。
下の子が幼稚園(peuterspeelzaal)に通い始めた2025年9月から、本格的にオランダ語学習をスタート。
そして2026年3月、inburgering A2の全科目に合格しました💯
2025.12 KNM cijfer 10
2025.12 Lezen cijfer 10
2026.01 Schrijven cijfer 9
2026.03 Luisteren cijfer 8
2026.03 Spreken cijfer 7
統合義務はありませんが、永住権取得を見据えて自主的に受験しています。
この記事では、実際に使った教材や、科目別の勉強法をまとめます。 これからinburgering A2を受験する方の参考になれば嬉しいです
実際に使った教材・勉強法
① グローニンゲン大学の無料オンラインコース(FutureLearn)
▶ FutureLearn - Introduction to Dutch
オランダ語学習を始めるにあたり、まず最初に取り組んだのがグローニンゲン大学が提供している無料オンラインコースです。
完全初心者向けの内容で、 オランダ語の発音や基本的なあいさつ、自己紹介、数字などを学ぶことができます。
動画やクイズ形式で進むため取り組みやすく、 「オランダ語ってどんな言語なんだろう?」 という感覚をつかむのにとても役立ちました。
無料で始められるので、これからオランダ語を勉強する方におすすめです。
② Bart de Pau『Dutch Grammar 1-3』
▶ Learn Dutch Online - Dutch Grammar
文法学習のメイン教材として利用したのが、Bart de Pau の Dutch Grammar コースです。
サブスクリプションサービスですが、私が利用した教材の中で最もコストパフォーマンスが高かったと思います。
内容はA0〜B1レベルをほぼ網羅しており、
- 語順
- 動詞活用
- 過去形
- Perfectum
- 分離動詞
- 前置詞
- 接続詞
- 受動態
- 従属節
などを体系的に学ぶことができます。
説明はすべて英語ですが、英語がある程度理解できる方には非常にわかりやすい教材です。
動画で学習 → 練習問題 → 復習 という流れになっているため、 単なる暗記ではなく「なぜそうなるのか」を理解しながら学習できます。
個人的には、日本語のオランダ語文法書よりも圧倒的にわかりやすかったです。
私はこのコースを一通り終えた後、 追加で文法書を購入する必要を感じませんでした。
A2試験対策だけでなく、B1やNT2を目指す方にもおすすめです。
★★★★★
オランダ語の文法を体系的に学びたい人はまずこれ。 私にとっては「他の文法書が不要になるくらい」役立った教材でした。
③ TaalBoost オンラインコース
2025年9月末から12月まで受講しました。
私がオンラインコースに求めていた条件は、
- 午前クラスがあること
- オンライン受講できること
- 口コミが良いこと
- 料金が比較的手頃なこと
でした。
いくつか比較した結果、TaalBoostを選びました。 他社のオンラインコースと比べると比較的リーズナブルな価格設定です。
受講したのは、
- A1 → A2
- A2 → A2+
の2タームです。
使用教材は、
- Contact! Tekstboek 2
- Nederlands in Actie
でした。
良かった点は、
- 先生の質が高い
- 生徒のレベルが比較的揃っている
- 宿題がしっかりある
- inburgering受験者が多い
ことです。
一方で、私はすでにBart de Pauで文法を一通り学習していたため、 授業内容は少し物足りなく感じました。
また、会話中心というよりはテキストに沿って進めるスタイルです。
そのため、
- オランダ語をゼロから学ぶ人
- inburgering対策をしたい人
には向いていると思います。
私はinburgering試験対策に集中するため、 2ターム受講したところで修了しました。
★★★★☆
先生はとても良く、初学者にはおすすめ。 ただし会話量を増やしたい場合は、taalcaféなどを併用するとさらに効果的だと思います。
科目別対策
Lezen(読む)
Lezen に関しては、公式模擬問題以外に特別な対策はしていません。
むしろ、それまで積み重ねてきた
- 文法学習
- 語彙力
- KNM対策
- オンライン授業
など、すべてがつながってくる科目だと感じました。
試験2ヶ月前には、公式模擬問題ではほぼ満点を取れるようになっていました。
また、基本的に選択式なので、日本の受験システムに慣れている人には比較的取り組みやすいと思います。
KNM(Kennis van de Nederlandse Maatschappij)
私は Lezen と KNM を同日に受験しました。
2025年7月から試験形式が変更され、現在は全て選択式になっています。
そのため、
- オランダの基本知識がある
- ある程度 Lezen ができる
状態であれば、それほど難しくないと感じました。
また、KNM対策は語彙を増やす意味でも非常に役立ちました。
オランダの制度・文化・教育・医療などについて学ぶため、 結果的に Lezen 対策も兼ねていたと思います。
おすすめ教材:
Welkom in Nederland は、オランダの文化・歴史・教育・医療・生活習慣などを学べる教材です。
KNM対策としてだけでなく、読み物としても面白く、 語彙を増やす意味で Lezen 対策にもなりました。
Kennis van de Nederlandse Maatschappij は、 現在の試験形式に近い内容で学習できる実践的な教材です。
2025年7月の試験改定後に対応した教材を使いたい方にはこちらがおすすめです。
Schrijven(書く)
Schrijven は、
- 公式模擬問題
- YouTube の模擬問題動画
を中心に繰り返し対策しました。
特に以下の動画がとても参考になりました。
▶ Inburgering A2 Schrijven 対策動画
このチャンネルでは、Spreken のコツについても別動画で解説されています。
実際の試験では、問題パターンはかなり決まっています。
そのため、
- 長い文章を書こうとしない
- 余計なことを書かない
- 正しい文を書く
- よく使う動詞・名詞を繰り返し練習する
ことが重要だと感じました。
使う単語を入れ替えるだけで応用できる問題も多かったです。
Luisteren(聞く)
Luisteren も、
- 公式模擬問題
- YouTube の練習問題
を中心に対策しました。
参考にした動画:
▶ Inburgering A2 Luisteren 練習問題
基本的な語彙が増えると、聞き取れる問題がかなり増えます。
また、こちらも選択式なので、 完全に聞き取れなくても消去法で答えを選べる問題も多いです。
日本の試験形式に慣れている人には比較的取り組みやすいと思います。
Spreken(話す)
週2回、taalcafé に参加していました。
ただし、試験1ヶ月前からは taalcafé には行かず、 公式模擬問題と YouTube の模擬問題に集中しました。
参考にした動画:
個人的に感じたコツは、
- 長く話そうとしない
- 聞かれたことに正しく答える
- スムーズに答える
- 模範解答をある程度覚えておく
こと。
文法ミスが多少あっても、 「コミュニケーションが成立しているか」が大切だと感じました。
実際に使った教材一覧
| 教材名 | 用途 | おすすめ度 | コメント |
|---|---|---|---|
| FutureLearn - Introduction to Dutch | 完全初心者向け | ★★★★☆ |
無料で始められる。 オランダ語学習の入口としてとても良かった。 |
| Bart de Pau - Dutch Grammar 1-3 | 文法学習(A0-B1) | ★★★★★ |
個人的に一番おすすめ。 これを一通りやった後は追加の文法書が不要だった。 |
| TaalBoost | 総合学習・inburgering対策 | ★★★☆☆ |
先生の質が良く、生徒のレベルも揃っていた。 会話中心ではないので、中級者には少し物足りないかも。 |
| Contact! Nieuw 2 Tekstboek | A1-A2教材 | ★★★★☆ |
TaalBoostで使用。 基礎を体系的に学べる。 |
| Nederlands in Actie | A2-B1教材 | ★★★★☆ | B1を目指す人は引き続き使える。 |
| Welkom in Nederland | KNM・Lezen対策 | ★★★★★ |
KNMだけでなく語彙力アップにも役立った。 読み物としても面白い。 |
| Kennis van de Nederlandse Maatschappij | KNM試験対策 | ★★★☆☆ |
現在の試験形式に近い。 試験直前対策向き。高い。 |
まとめ
オランダ移住後、子育てをしながらのオランダ語学習は、正直かなり大変でした。
特に最初の頃は、
- 何を勉強すればいいかわからない
- 教材が多すぎる
- 本当にA2に受かるのか不安
そんな状態からのスタートでした。
ですが、
- 文法を一通り理解する
- 語彙を少しずつ増やす
- 模擬問題に慣れる
- 「完璧」より「試験で点を取る」を意識する
ことで、少しずつ結果につながっていったと思います。
個人的には、
- Lezen と KNM は積み重ね型
- Schrijven と Spreken は「型」を覚える
- Luisteren は語彙力+試験慣れ
という印象でした。
また、日本人は選択式試験や試験対策そのものに慣れているので、 そこはかなり強みになると思います。
これから受験する方に一番伝えたいのは、 「最初から全部理解できなくても大丈夫」ということ。
オランダ語は、
- ある日突然聞き取れるようになる
- 急に読めるようになる
- 気づいたら話せる表現が増えている
そんな積み重ねの言語だと感じています。
この記事が、これから inburgering A2 を受験する方や、 オランダ語学習を始める方の参考になれば嬉しいです🇳🇱