ダーラナ(Dalarna)地方ってどんなところ?
スウェーデン中部に位置するダーラナ(Dalarna)地方は、スウェーデン人の心の故郷と呼ばれています。スウェーデンのシンボル「ダーラホース(Dalahäst)」や、スウェーデンの家々を飾る赤褐色「ファールンレッド(Falu Rödfärg)」はダーラナ発祥です。6月の夏至祭には本格的で伝統的な夏至祭を楽しむために多くの人で賑わいます。
雄大な湖や山々、花の草原といった自然の美しさも魅力的です。夏にはハイキングや湖畔でレジャー、冬にはスキーやスケートを楽しむのに最適な地形です。美しい景観は「スウェーデンのミニチュア」とも呼ばれています。
夏至祭で有名な「レクサンド(Leksand)」の見所は?
レクサンドはシリアン(Siljan)湖の南西岸に位置しています。6月にはスウェーデン最大の夏至祭(ミッドサマーフェスティバル)が盛大に行われるところとして有名です。
著者が訪れたのは5月中旬。伝統的で美しい街並みと、自然豊かなシリアン湖。ダーラナ地方の伝統と自然を両方楽しめる街でした。
シリアン湖周辺の遊歩道
シリアン(Siljan)湖はスウェーデンで6番目の大きさの湖です。約3億年前の隕石衝突でできたシリアン・リング(Siljansringen)の一部で、オリジナルは現在浸食されてしまいましたが、ヨーロッパ最大の隕石クレーターでした。
今回はレクサンド橋脇からシリアン湖沿いの遊歩道に降り、レクサンド教会までぐるっと遊歩道を散歩しました。
レクサンド教会(Leksands Kyrka)
レクサンド教会はスウェーデンの地方にある教会の中で一番大きい教会のひとつです。13世紀頃からの歴史のある教会で、現在の建物は18世紀に建てられたものです。珍しい玉ねぎ型の尖塔はロシアの建築から影響を受けたと言われています。
グローペン広場とその周辺
夏至祭の会場となるグローペン(Gropen)広場は、氷河期にできた窪地。その真ん中に巨大なメイポール(Midsommarstång)が飾られています。夏至祭ではこのメイポールを囲んでぐるぐる回りながらフォークダンスを踊るそうで、一度は夏至祭の時期に訪れてみたいです。
またレクサンド教会からグローペン広場の辺りの街並みがとても美しく、長く続く白樺並木が印象的です。
レクサンズクネッケブレッド(Leksands Knäckebröd)直営店
スウェーデン国内で最も人気のあるクネッケブレッド(Knäckebröd)というパンの発祥の地でもあります。パンといっても、ふわふわのパンではなく、クラッカーに近いサクサクの硬いパンです。ライ麦の全粒粉、塩、水、酵母で作られたクネッケブレッドは低カロリーで食物繊維が豊富。チーズ・ハム・バターなどを付けて食べたり、大きな丸いクネッケブレッドに具とチーズをのせて焼きピザのように食べたり、色々な食べ方ができます。
数多くある中で一番有名なブランドが、レクサンズクネッケブレッド(Leksands Knäckebröd)。作られている工場兼、直営店は多くの人が訪れる人気のスポットです。
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ヨブス・ハンドリック(Jobs Handtryck)直営店
ヨブス工房はスウェーデン中部のダーラナ地方にあるシリヤン湖畔でPeer Jobsよって1944年に創設された家族運営の小さな手染め工房です。ゴッケン・ヨブスとリスベット・ヨブスの姉妹デザイナーによる北欧の豊かな自然や動植物をパターンのインスピレーションを源としたデザインは、カーテン、家具の張り地、クッションカバーなど、様々なインテリアに使用されています。
機械化された工場がほとんどの染色業界のなかで、数少ない手染め工房のヨブス。一日僅か約60mしか生産できないヨブスのファブリックは、非常に希少価値が高く入手も困難です。使用されている生地は年月を通して風合いが保たれ、使うほどに味わいが出てきます。一般の機械染めによる色あせが少なく、デザインが永く楽しめることができることも〈JOBS/ヨブス〉の最大の魅力です。
日本でもすでに紹介されているブランドで、三越などの百貨店で取り扱われています。クッションカバー1枚1575kr(約2万円)となかなかのいいお値段ですが、日本で買うとなんと3万円!ここでしか買えないデザインもあり行く価値のあるショップです。
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